演じる際の化学反応に期待する意味では、
あまり演者さんには読んでいただかない方がいいかもしれません。
上記をご了承の上ご覧ください。
台本を書く時の方針
スターシステム
私の台本はスターシステムで書きます。理由はいくつかあります。
基本的に台本は隙間時間で書いていて、あまり腰を据えていないので、
キャラクターの性格や名前を考えることに時間をかけられないというのがあります。
その中で、何人かキャラクターを作っておいて、
ベースの性質だけは変えず、経験+精神状態を考えてセリフを考えることで、
未熟且つ執筆時間の取れない中で少しでも深い心情を表現するセリフを書きたいという思いからです。
喪失=不幸という考え方への否定
人間としての自分、
男性としての自分、
父親としての自分、
職業人としての自分、
それぞれに色々な思いを抱いて生活する中で、
それぞれに辛さや得られなかった”可能性”、
切り捨てた想いなどがあります。
それらはとても重いものではありますが、
喪失に足を取られていては生きていくのって辛いですよね。
だから私の作るものはすべて、
触れる、触れられる、
作る、作られる、
産む、産まれる、
育つ、育てる、
結ぶ、結ばれる
そういった主題に重点を置いて表現をしていきます。
これは私の矜持であり、
私の憧憬への慰めであり・・・
まぁ、平たく言うと自己満足の台本なのです。
キャラクターについて
作者であるDa★Boの人間性を4つの要素に分割した場合に、それぞれに別の性格特性を混ぜると組合せ的にどのような人間になるか考え、
やりやすいように調整したのが私の台本のベースとなっているキャラクターたちです。
春希
基本的に考え方の芯がぶれない強さを持っていますが、そのような強さが他人を傷つけることがある事も認識しており、
語り口調や振る舞いの軽い男性です。
4人の中では一番タフで大人で、内的には冷静です。
夏美
ビビりですが面倒見がよく、基本的に根性論で何でもどうにかする女性です。
実際根気強いため非常に無理が効きますが、
精神的な弱さと悪い化学反応を起こして自分を追い詰めがちです。
秋也
超直情型人間、ただし頭の回転が速く、感情に理由をつけることに長けています。
一見して論理的で理路整然とした性格かつ理性的ですが、
単に感情を表に出すことが苦手なだけです。
冬子
非常に芯の強い性格ですが他人を傷つけることに恐怖感が強く、春希よりも自分を押さえつける傾向が強いです。
そのため表面上やわらかい雰囲気の女性ですが、
ここぞというときの爆発力は4人の中で最も高いです。
「大人ごっこ」について
自分の恋愛観の棚卸的台本です。誰かを好きになったり結ばれたりすることと、
実際に心が通うということは違うという感覚を表現したくて書いた台本です。
同時に、心が通うということはきっとこういうことなんだろうという考え方を表現した台本です。
あまり考えずに直感的に書いたもので、
そのせいもあって、自分自身で直視するのも比較的苦しい内容ではあります。
同時にドラマチックにするにはどうするべきか?
という部分もある程度考えているものがあるので、
気が向いたときにさらに内容を発展させたいと思っています。
「心紡ぎ」について
人工知能を開発できるエンジニアとして、人工知能(機械学習)という技術を複数組み合わせて、
人間のような人格を作ったときにどんな問題が出るのか、
頭の中で考えたときに出来た一つの話を表現した台本です。
同時に、世界観、テクノロジーといった内容にフォーカスが当てられがちなSFというジャンルの中で、
そういうものが当たり前の世の中に生きる普通の人間と、
テクノロジーによって作られた存在が、
相互に関係しあったらどんな関係を築けるだろうかと考えて書きました。
「斥候」について
元々はボイスサンプル用に作ろうとしていた台本ですが、内容を書いているうちに筆がのってしまい、
短編声劇向け台本となった作品です。
信頼や、個人の幸福、あと題名にある斥候という地味な職業。
個人的な好きに、女性戦士って実在するとしたらどんな理由だろう?
という思いを織り交ぜて書きました。
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