台本:心紡ぎについて

2019/01/16

RandomGrid サイト 声劇 台本

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現在声劇台本2作目を公開中です。

サイトではいろんな方に読んでいただくため、
ある程度説明する思いは控えました。

ただ実はこの台本、
私の技術者としての思想と、
父親としての矜持と、
世の中にあるsf作品へのアンチテーゼを、
たっぷりと盛り込んでいる思い入れのある台本です。

技術者として

私は人工知能を研究し、
開発もできる技術者です。

当然今ある人工知能のアルゴリズムの限界はかなり知っているといえるでしょう。

そういう中で、あえて今ある人工知能アルゴリズムを、
複数組み合わせて動作させることのできるハードウェアがあれば、
どんな仕組みができるか、どういう動作になるか、
そんな技術的な妄想を込めました。

父親としての矜持

親は子の一番の味方であると同時に、
子供を信じる、子供の幸せを願う、そして、
自分自身の幸せも子供は願ってくれるのだと自覚する。

それは子供をないがしろにして自分の思うさまを追求する、
ということではなく、
子供に出来るだけ辛い顔を見せないこと、
冬子が死に瀕している瞬間にも席を外して娘を寝かしつける、
そういう秋也の姿。

心紡ぎでの秋也は言葉少なではありますが、
父親としてこうありたいという思いの詰まった人格を、
サイトにも書いているベース人格にミックスして作り出した、
父親としての私の理想系の一つです。

世の中のSFへのアンチテーゼ

文学的な話で行けば、世の中の人工知能やロボットというテーマを書いたSF作品は、

フランケンシュタインに始まる創造物の創造者への害悪
アイザックアシモフに始まるロボット三原則によるロボットの振る舞い

この2種類に大別されると考えています。

たとえば映画を見ても、
ターミネーターは前者、
アイロボットは後者
そして人工知能や機械という存在が、
人間という存在の下にあるもの、という概念は全てに共通です。

こういう考え方には、実は昔から私は少し違和感を感じていて、
そうではなく、人間と寄り添う、または人間と同列の存在としてのロボットの振る舞い、
というものがもっと書かれてもいいんじゃないか、という思いがあります。

攻殻機動隊に出てくるタチコマのように、
自分を大事にしてくれた人の為なら自己犠牲もいとわない人工知能、
あれは私の中で好きなロボットの上位3位に入るものではあるのですが、
わりと戦闘とか殺伐とした内容なので。

個人的に日常に即して人と寄り添う、
技術者がこうあってほしいと願いながら日々技術を研鑽して、
一生懸命作り上げている人工知能やロボットの行く先、そして社会が、
従来のSFにあるような殺伐とした、もしくは剣呑な未来ではなく、
ただありのままの世界が連綿と続く未来であってほしい。
そしてそこに生きる一つの家族の話が書けたらいいなぁという思いで書きました。

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