「エンジニアの心を折るあるある発言打線」解説

2020/04/09

労働

t f B! P L

エンジニアの皆様お疲れ様です。
エンジニアとして働いていると、心が折れる瞬間って結構ありますよね。

最近会社でC++を利用した開発を盛んに行っているのですが、設計したりとかコードを書いたりとかしていると、ふと類似したコードを書いていた当時の嫌なことが頭に浮かぶことがあったので、ここ数日で思い出したところを纏めてみたいと思います。

エンジニアの心を折るあるある発言打線


システム開発10年やってて過去に怒られた言葉で打線組んでみた

1 三 「俺の設計に理論的正しさとか必要ない!」
2 左 「デストラクタで開放したって必ず開放されるとは限らないだろ!」
3 右 「ダブルチェック工数って君が出してくれるんですかね?」
4 遊 「関数別けんな!追えなくなるだろ!」
5 二 「YesかNoで答えられる質問だけして貰えますか?」
6 中 「俺達が解らない技術を使うな!」
7 一 「原因とか改善はいりません、ミスがなければいいだけです」
8 捕 「客から貰った仕事を楽にしてどうする!」
9 投 「体壊した事使って単価交渉しろ!」

解説

1番 三塁手 T C Co.ltd 「K.N氏」

 「俺の設計に理論的正しさとか必要ない!」

当時新卒で入社した某大手メーカーにて、初めて配属された部署での一幕。

正確な全文は
「俺が設計してもう動いているものだから、社会人なら理論的に正しくても指摘しないようにね」

とある公的機関とか、街のそこかしこにあるとあるもの。
その中に入っていた3G通信の機械で、サーバからの応答タイミングを当て込んだ処理があったためそれでいいのか質問した際に頂いた言葉です。

実際言葉としては相当あれなわけですが、彼は彼なりに社会人としての心構えを教えていたつもりなのでしょう。
というか彼自身がそう信じていたのかな......

リーマン・ショック後の就職難の年に就職して、最初の一社でこういった言葉で疑問を封殺されるという、社会の厳しさというものを否応なくねじ込まれた新卒の秋の出来事でした。

この人色々名言残してるんですが打線に組み込めるハイレベルなのはこれ一つでした。

2番 左翼手 G S Co.ltd 「T.S氏」

「デストラクタで開放したって必ず開放されるとは限らないだろ!」


これはとある印刷機器の制御ソフトを書いていたときの一言ですね。

RAIIを利用してリソースリークがないよう注意して書いていたのですが……
newとdeleteがコンストラクタとデストラクタにしかないことで言われた一言で、発言そのままです。

うん、開放されるよ?

開放されなかったら何のためのデストラクタなんだよ?

とか思いながら、色んな所にdeleteつっこんで、デストラクタにもアロケーションチェック付きのdeleteを仕込むっていう作業を、C++への理解が甘いと言われながら延々やっていました。

3番 右翼手 G S Co.ltd 「T.K氏」

 「ダブルチェック工数って君が出してくれるんですかね?」


とあるソフトウェアのローカライズ対応で、4000件x対応12か国分ある表示文言を一個一個、手でコピペする作業をさせられた際の一言。

あまりにも内容、手順ともにミスを誘発しやすいことから
「これだけの数だとミスは防ぎようがないので、終わったらダブルチェックお願いします」
と作業のキックオフミーティングで言ったところ、上記の発言とともにダブルチェックは却下となりました。

案の定、約48000件のうち48件ほど作業ミスがあったのですが、テスト工程でも一部発見できず流出しましたね。

この内容を受けて、原因分析と、作業手順のマニュアル化と、ちょっとしたツールを作ったのですが、それを提案したときに7番打者が回ってきます。

ライトからファーストを経由して確実にホームベースを守る鉄壁の布陣です。

4番 遊撃手 G S Co.ltd 「K氏」

「関数別けんな!追えなくなるだろ!」


技術者辞めてしまえ!

はぁ、、、はぁ、、、

あれ?でもこの人下の名前なんだっけ…‥

じゃなかった、これはPOS開発やっていたときですね。

このときの言語はC言語だったわけですが、個人的に1関数は40行超えたくないマンだった(今は20行超えたくないマン)ので、
できるだけ丁寧に関数に分けて、処理カテゴリごとに関数を列挙したファイルをいくつか作って、本線処理から呼び出す構成を一生懸命書いたわけですよ。

そのソースコードを見て言われた一言。

C言語もまともに組めないとかぶちぶち言われながら、ソースから処理をコピペコピペして、1000行オーバーのモンスター関数を何体も生み出した感慨深い思い出です。

後にも先にも自分が生み出したなかで、最もおぞましく、最も醜悪で、最強のモンスターたちはこのときに作りました。。。

5番 二塁手 G S Co.ltd 「T.K氏」

「YesかNoで答えられる質問だけして貰えますか?」


正確には
「Da★Boさんの質問に答えるには考えないといけないことが多くて大変なので理解できていない証拠です、YesかNoで答えられる質問だけして貰えますか?でないといつまでたっても出来ないままですよ?」

あんたが考えないといけないことを、書けてないから聞いてるんだろ?
それとも俺にエスパーになれと?

って逆質問すればよかったかなぁ。
と今なら思いますが当時は本当に困ったもんでしたね〜、頑張って仕様書読んで設計に落としていくわけですが、まぁ曖昧なところが聞いても解決しない。

このT.K氏には、こういう発言を度々食らったり、色々な失敗の責任を押し付けられたりと散々煮え湯を飲まされましたね。


6番 中堅手  G S Co.ltd 「K氏」

「俺達が解らない技術を使うな」


え!?待って!?
ただのunique_ptrだよ!?

生ポインタ使うほうが解り難くない!?
って思った一言でした。

このK氏とある分野にはすごく明るいのですが、C++の言語仕様に関しては結構頓珍漢なことを押し付けられることが多かったですね。

補選に「なんでシーケンシャルに見るところにList使ってんの?Listが早いのはランダムアクセスだろ」
なんていうのもあります。

Listにランダムアクセスイテレータないんだけどなぁ、とか思いながらC++への理解が甘いとぶちぶち言われつつ全部Arrayに直した記憶。

7番 一塁手 G S Co.ltd 「T.K氏」

「原因とか改善はいりません、ミスがなければいいだけです」


はいきたー
これきたー

マジ話し通じねぇと思った3番打者からの合わせ技ー

ちなみにこの類似案件は2,3ヶ月に一回回ってくる類のものだったのですが、とにかく大変でしたね。
テスト工程で発見された場合ですら確認不足扱いですからね。

最終的にはこっそり色々手順やチェックポイント整備して48000手作業でやっても、20件くらいしか出ない程度には低減したのですが、
この会社退職するまでミスが多いと言われ続けました。


8番 捕手 V Co.ltd 「M.H氏」

「客から貰った仕事を楽にしてどうする!」


目が点になって何も言えなくなった一言。

立ち上げ当初からマニュアルや周辺ツールなどを整備して、私自身の単価も(客先からは)結構上げてもらっていたんですが同時にパワーハラスメントも食らったりと大変でした。
で、「十分に工数も低減して生産性を上げたことで確実に数字に残る成果が出ているはずですが、このような発言や行為をされるので転属をお願いしたい」

という相談したときの一言。

というか
生産性………とは………


9番 投手 V Co.ltd 「M.H氏」

「体壊した事使って単価交渉しろ!」


やーっぱこれですよね、恐喝教唆

ちなみにこれ監禁と8番打者に連なる一連の発言とその他諸々結構な法律違反が乗っかってくるとってもヘビーな豪速球を投げ込んでくれるすごいやつ

不動のエースってやつです。
原文は実際にはもっとひどいんですが、これ今色々調べられててセンシティブな部分なので、全文のせるのはやめておきます。


さいごに


一応一切フィクション入れずに名前と社名だけ伏せて書かせていただきましたが、エンジニアとして働いてきた皆様もこのような発言にはよく当たるところだと思います。

っつうか7,8,9番あたりは思ったより今思い出してもダメージ食らってしまった。

ぜひとも心を壊してしまわないように、ちょっとでもクスッとしていっていただけたら幸いです。





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