これで大丈夫?ビジネスマッチングサイトの売り文句

2020/05/14

考察

t f B! P L

こんばんは、今日はお仕事で色々なビジネスマッチングサイトを巡って、企業を探す作業をしていました。
その中で感じたことを一つ記事にします。
完全に私個人の感想です。

本来であれば4月の展示会で行うはずだった作業なのですが、一連のコロナ禍で10月に延期になりましたから。

さて、暗い話はさておき、今日書くのは要約すれば、企業の売り文句に対するツッコミです。
内容に入っていまいりましょう。

そんな売り文句で大丈夫か?

〇〇プロセスで系

ツッコミ

アジャイル開発なんかで使われていることが多いわけですが、開発プロセスは社内自治の話です。
そして開発プロセスを遵守したところで、品質の担保に直結するわけではないです。
ましてや発注側が求めている技術力の売り文句ではありません。
これらに反して開発プロセスを売り文句としている時点で、自社の強い技術を把握できていないか選別できておらず「それしか書くことがない」という懸念があり、技術力に不安を覚えます。

候補に入れたくなる例

〇〇プロセスでの開発を採ることで、どんな利点を発注側に提供したいのか書いてあると一気に信頼度が上がります
アジャイルプロセスを例に考えた場合。

例えば、
開発早期から高い頻度で成果をご報告し、言語化しにくい要件を明らかにしながら柔軟に開発を行うことで、きめ細かく御社の課題に合致した製品をご提示いたします。

基幹社員が直接対応系

ツッコミ

伝言ゲームでこちらの要件が正確に伝わらない懸念があるためむしろ迷惑です。
欲しいのは要件に合った成果物なので、技術者の方と直接対応させてください。
あと基幹社員が出張る時点で社内の権限委譲体制がしっかりと設計されていないことが伺えます
それが真実だった場合には技術者の方を蔑ろにしていて仕事に対する動機が弱くなってしまい、成果物の品質が悪い懸念もあります。

候補に入れたくなる例

基幹社員がしっかり責任を持つ!ということを伝えたいのであれば、そう書きましょう
その上で会社として開発者を自信を持って勧めるなら、開発者の方への信頼感が増します。
また現場の開発者に肩書通りの裁量があれば話が早いという場合も多いです。

例えば、
基幹社員の信任のもと、経験豊富な現場開発者にしっかりと裁量を与え開発を進めます。
 

流行りの技術を列挙してる系

ツッコミ

AI、IoT、クラウド、スマートデバイス等先端技術を用いた云々
 
AIは何年研究してきたの? 
IoTできるんですね、実績には書いてないけどWeb系開発と組込開発両方経験あります?
サーバクライアント開発の実績すら無いのにクラウド?
いや、組込の実績ないのにスマートデバイス作れんの?スマートデバイス”向け”開発でしょ

技術分野を絞れない、技術の背景を理解した記述が出来ないということは、技術力が低い印象を持ちます。

間口が広いから入っていくお客様も多いのかもしれないけれど、出来ると書いてあるのに開発が始まったら。
「実はこのような案件は調査しなければ」
こちらが出来ると知っているのに「これは技術的に難しいです」
大して特殊でもない応用開発に「このような特殊な開発は難しいです」
となったら目も当てられません。

候補に入れたくなる例

なぜその技術に強いのかはっきり書きましょう。
書けないのであればはっきりと労働力を提供しますと書きましょう。

例えば、
これは実際にうちでいま検討している企業のウリ文句でしたが、
「長年の〇〇分野で蓄積した情報を用いて、〇〇分野の情報分析に特化した人工知能技術をご提供いたします。」
調査段階の汎用品ですら、実際にそう書いてあるとおりの性能を実現して頂いています。
この会社は本当に本当にすごいと思った
こういうことをはっきりと詠える企業は強いですね。

どこそこでの開発によるコストメリット系

ツッコミ

論外
技術に投資していないならディベロッパーやSIerではなく労働派遣業を名乗れ

候補に入れたくなる例

地域での利点を出したいならコストじゃなくて技術背景で押しましょう。

例えば、
「自治体としてRubyに力を入れている島根県での開発です。」とか、
「〇〇大学との連携による先端研究を活かした開発が強みです。」とか。
ソフトウェア開発技術の強さには意外と地域差があって、
Da★Boの住む岩手県も自動車関連産業の工場が県南に多く、車載系組込開発に強いという特色があります。

少数精鋭系

ツッコミ

え、病気や事故で誰かが倒れても開発継続できる?大丈夫?
え、既存案件とかあるでしょ、スケジュール対応できる?大丈夫?
え、独自分化優先してこっちの要件変えようとしてきたりしない?大丈夫?
え、技術者多い企業は技術低いって言ってる?大丈夫?

候補に入れたくなる例

少数精鋭の利点って働く側にはあるかもしれないけれど、発注側への利点がいまいち思いつきませんでした……

さいごに

ビジネスマッチングサイトを眺めてみて思ったのですが、
想像以上にどの企業もテンプレート的な内容の説明文が多く、
会ってみなければわからない、頼んでみなければわからない、という感想を持ちました。

正直色々な内容が気になって、除外候補しかリストアップできなかったのが悲しいところです。

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