父親向け子供を登校しぶりから不登校にしない対応の取り方

2020/05/20

考察 子育て 自分について

t f B! P L

こんばんは、本日は久々の子育て記事です。

私の長女は今年小学校に上がりました。

上がったのですが小学校に上がった矢先に登校しぶりをして日々泣き出す状態になってしまい、
親としてどう対応するか大変悩みながらも日々関わり合い、最近はこれを改善することが出来たので、まとめたいと思います。

登校しぶりとは

読んで字の如く、子供が学校に行きたがらなくなってしまう状態です。

誰しも日々学校や仕事に行きたくない、ということはあることだと思いますし、
私達の時代であれば、「嫌でも行け」というのが正義だった時代でもあるので、
あまり悩まれない親御さんもいらっしゃる事象だとは思います。

しかしここで対応を誤ると後々の不登校や、子供の人格形成にも多大な悪影響を及ぼしてしまう懸念があるため、
少しでも子供たちが成長したときに生きやすくしてあげられるよう、丁寧に対応してあげるのが親の努めだと私は考えます。

それでは内容に入っていきます。

絶対にやってはいけない対応

叱る

登校しぶりにお子様が陥ったら、絶対に叱ってはいけません
これだけは絶対にやってはいけないと、我が家でも禁止しました。

まず前提として、登校しぶりは甘えやわがままでは断じてありません

子供たちが学校に行きたいという思いを、ストレスが上回ってしまっている状態です。

近年小学生や幼稚園に通うような子供たちでも、うつ病に罹患することが解ってきてそれに関する解説書籍などもあるとおり、子供たちが登校しぶりをしているという状態は、様々なストレスが複合的にかかっている状態です。

ここに叱りつけるという行為を重ねてしまうと、ストレスの上塗りになってしまうばかりでなく、子供たちが頼るべき相手に頼れないという状態を作ってしまい、またその状態が長く続けば子供のうつ病発症リスク、人格形成への悪影響のリスクが飛躍的に増大してしまいます。

ですから子供が「学校に行きたくない」と言い出した場合に、叱るという対応は、子供を殺す行為に等しいのです。

これは大げさな表現ではありません。


絶対にやらなければならない対応

まずは抱き締める

子供が登校しぶりを初めたら、月並みですがまずは抱き締めてあげましょう

登校しぶりをしている子供は、強い不安感の中でパニックを起こしかけている状態と考えられます。

その原因がなんであれ、明らかにしていくにはまず子ども自身が自分の気持ちを言葉にして話せるよう、不安感を緩和させてパニック状態を解除してやることが必要です。

また親の側も、嫌がる子供の姿や泣く子供の姿を見て、それがストレスとなり子供を叱ってしまう切っ掛けになる場合があります。
自分の気持ちを落ち着けて冷静に子供の話を聞ける状態を作り出すためにも、まずは子供を抱き締めて自分のストレスを緩和しましょう。

そんな時間はないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、あなたの目先の仕事と子供の人生どちらが重いでしょうか?
丁寧に対応を取るために、会社と学校には予め遅れる旨の連絡をして対応を取りましょう。

一緒に登校する

子供が落ち着いたら、原因を聞き出すようなことはすぐにしてはいけません
まずすべきは、一緒に登校してみることです。

これには三つ理由があります。
一つは子供に原因を聞いても明確で論理的な説明をすることがまず不可能だからです。
これは子供にその能力がないからではなく、登校しぶりのような状態はいじめなどの明確な原因が無い限り、複合的なストレスがかかって発生しています。
個々のストレス原因について思い出して並べるのは大人でも難しいことですし、
思い起こさせること自体がストレスになってしまいます

二つめは、一緒に登校することで登下校路のストレスを感じるポイントを把握することが出来るからです。

体が大きく、また危険を予測することの出来る大人と違い、子供は体が小さく何らかの危機的状況も予測の範囲外で発生します。
ですから例えば、車が速度を上げて飛び出してくる可能性のある場所、歩きにくさのある狭いまたは整備が不十分な道など、子供が登下校する際にストレスを感じそうな場所を把握することが出来ます。

そういった危険な箇所を、「ここはこのように確認すると良いよ」、「こんな危険があるよ」、と教えてあげるだけでも、予測不能な危険の幅がぐっと減り、子供のストレスを軽減することに繋がります

三つめは、学校まで一緒に行くと必然的に学校の先生と話をすることになるからです。

出来ればこのような対応を取ります、という事前連絡を取っておくとベストかもしれませんが、朝の始業前であれば校庭で遊ぶ子供たちを見ていたり、登下校を見守っている先生がおられます。
そうした先生方へ、親として「辛いようですが頑張って登校してきました」、「もし帰りたがった場合はお電話下さい」ということを子供の目の前で伝えてあげて下さい

親にとっては子供の味方であることはあまりに当たり前のことなので忘れがちですが、子供にとって親は味方なのか味方でないのか学んでいる途中の存在です。

子供に「親はあなたの味方である」ということを行動で示すことも、子供のストレスを軽減する上では大事なことです。

遠くから登下校の様子を見ましょう

ある程度落ち着いて一人で家を出られるようになったら、家を出たのを見送って、最初の角を曲がるまでの間だけでも良いです、一人で登下校しているときの様子を見てあげましょう。

すると日によって一緒に登下校する友達との関わり方や、帰ってくるときの表情などを見ることが出来ます。

登下校する同級生に嫌がらせをされていたり、帰ってくるときの表情が暗い場合は、いじめなどの可能性もありますので、そのような変化が見られたときはすぐに連絡帳などを使って担任の先生と連絡を取り合います。

そういった兆候がなく、行きは乗り気でないのに帰りは明るい表情で帰ってくるのであれば、学校内で取り立てて何か嫌なことがあるという可能性は低いと判断できます。

休みたければ休ませる態度で望む

進学や就職、転勤、転職、様々な環境の変化は、大人にとっても大きなストレスです。
まして子供の場合、想像するための材料に乏しい本当に未知の環境への移行ですから、そのストレスは計り知れません。

それでも子供は頑張って学校に行っているのです。

ですがその頑張りが子供を蝕んでしまっていることもありますので、これもしっかりと頭の片隅において対応しましょう。

子供はこれから少なくとも十二年間は学校に通います。
その中で重要なことは様々な知性を得ること、それは学校で得られる他人との関わり方や、勉強で得られる知識、思考能力だけでなく、家族との関わり方から得られる知性も多くあります。

そして本来それらに価値の優劣はないのです。

であれば、学校に行くことを最良として「子供は学校にいかねばならないもの」という態度でなく、「休まなくてもよさそうなら行っておいで」程度の態度で、子供にとっての気持ちや行動の逃げ場を常に用意しながら望むことで、子供は気持ちに余裕を持って登校できるようになり、段々に登校しぶりも軽減してきます。

出来たらやった方がいい対応

子供と一緒に楽しく宿題をしましょう

仕事から帰ったら、子供の宿題を一緒にやりましょう。
見てやるのではないです、一緒にやるのです。

コピー用紙を一枚持ち出して、子供の持ち帰った宿題を横に並んで、楽しく話をしながらやるのです。

そして宿題をやっているということをしっかり褒め、間違ったりうまく書けなかったところは、どうしたらうまく出来るかをやって見せながら教えてあげましょう。

子供がそれを気に入るようであれば、「楽しいから明日も宿題持ってきてくれたら嬉しい」としっかりと伝えましょう。
子ども自身の頑張りや行動が、父親の自分にとってポジティブな結果を産んでいるということを言葉と表情で伝えてあげることが大事です。

子供とふたりきりの時間を持ちましょう

私の場合ですが、子供を一人だけ自分の部屋に招き入れたり、二人だけで子供とどらいぶしたりして、三人の子供たちそれぞれに父親とふたりきりの時間を用意するようにしています。

そうすることで、子供たちがリラックスすると自然と思っていることを話してくれる場面が出てきます

当然ですが、子供には子供で親への不満、兄弟への不満があります、生活への不満があります。
聞き出すのではなく、子供たちが自然と話す言葉を聞きましょう。

例えば、お父さん休みに起きてくるの遅い!とか、弟がすぐ叩く!とか、あとはちょっと特殊な事例で行けば、業間に友達と遊んでいると近づきすぎないよう注意される、といった話まで、子供たちは話すままに聞いていると、思うままに様々な話題を話してくれます。

このような細かな話をしっかり頭の片隅においておくことで、日々の生活の中で子供たちが不満を感じるであろう部分を、しっかりと寄り添って対応を取っていくことが出来ます。

仮にどうしようもないことであっても、ちゃんと聞いてあげることそれ自体が、子供自身のストレスとの付き合い方への訓練につながります

さいごに

我が家ではこのような対応を親二人で取っていくことで、長女の登校しぶりを一旦解決することが出来ました。

世の中の育児書やWebの情報、先生方の話を見聞きすると、基本的にお母さんのできることという目線で書かれたコンテンツがほとんどです。

しかしながら、今回記事に書いたとおり、登校しぶりのような子供の心に問題が発生した場合に、父親としても子供の心を育てていく上で考えて、対応を取っていける場面は多くあります

子供のための子育てを行う上で、参考に慣れば幸いです。

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