動画像編集者の皆様方、日々動画作成お疲れ様です。
本日から何回か、いしだぼチャンネル技術担当として、動画像編集に関する機材や性能の選び方を解説していきたいと思います。
基本的な考え方としては
「配信機材の初期費用を抑えつつ多くの配信者に快適に見て頂く」
ということを念頭に置いた解説となります。
本日は基本的な考え方を技術的な側面を外して解説します。
画質とFPSはどれがいい?
いきなり結論を言ってしまいます。
1280x720p 30fps が最適です。
詳細な理由は語ると長いので、以降何回かに分けて記事を書いていきます。
720pが最適な理由
そもそも解像度で語られてもわからんぜぇ、と思ってしまうと思います。
少し解説すると縦横9:16の縦方向解像度 720 本というのは、日本の通称で行くところのハイビジョンの画質に当たります。
(正確には縦750ですが近似しているためここでは説明を省きます)
いわゆるHD画質です。
テレビで動画を見る場合、基本的には全画面に視聴する動画を表示して視聴を行っていると思います。
しかしYouTubeなどの動画配信サイトの動画は、そんなことしませんよね?
普段自分がYouTubeを視聴する環境を想像してみてください。
むしろ全画面に表示するよりも、
ディスプレイの一部にウィンドウを小さくして表示したり、
ブラウザを全画面表示していても画面の4分の1程度の領域で動画を表示したり、
または画面の小さなモバイル端末からの利用が多いです。
そうなってくると、ハイビジョン放送の画質というのは実は意外と過剰な画質であるということがなんとなく理解できるのではないでしょうか?
ですから、一般的なテレビで視聴する場合に高精細と位置付けられる720pの画質は、多くのYouTubeユーザーにとって十分な画質なのです。
30fpsが最適な理由
さて、解像度の点で言った場合にハイビジョン放送を引き合いに出しましたが、ハイビジョン放送は 60fps に当たります。
「え?ハイビジョン放送がいいんじゃないの?」
と思った方いるかと思いますが、ハイビジョン放送はあくまで60fpsまでの動画を放送できる放送規格だと思っていただければ納得いただけると思います。
たとえば皆さんはアニメを一度でも見たことがあるかと思います。
一般的なアニメーションは、映画であっても基本的に24fps つまり1秒間に24回画面を更新する程度のfpsで作られています。
一般的なテレビ番組も、基本的には30fpsです。
放送規格は60fpsなのですが、実際に皆さんが見ているテレビ番組はその性能をフルには使用していないのです。
ですが、毎日テレビを視聴した時に、30fpsのテレビ番組だとかくかく動いて見難い!
なんて思った方はほぼいないかと思います。
インターネット放送の場合も実は考え方が同様で、現代の光ケーブルを使った通信であれば60fpsの放送は造作もなく出来てしまいます。
しかしあなたの見ているそのディスプレイの、1秒間に表示を更新できる能力は60回を超えているでしょうか?
あなたの携帯電話は?
よほどお金をかけた方でない限り、一般的には60fpsの動画像を表示できる表示機器はそう多くありません。
(このあたりはまた別の解説が必要なので省略します)
ハードウェア性能の問題
そしてこの点がなかなか解説しにくいのですが、ハードウェア性能の問題もあります。
あなたの持っているPCって、グラフィックボードを搭載していますか?
この問いに答えられる人はそれほど多くないと思います。
あなたのPCはどの程度の動画像処理が出来る処理能力がありますか?
この問いはもっと答えにくいですよね。
ですが、
Core i5 とか Core i7 とか、メモリ16GB
という言葉は聞いたことがあるかと思います。
グラフィックボードを搭載していようがいまいが、一般的なPCの標準的な性能であるこのあたりの言葉を頼りにPCを購入して使用している場合、問題なくこなせる動画像処理の限界が720p 30fpsだと思ってください。
さいごに
今回は、ざっくりと動画像編集で最初に迷うポイント、画質とfpsについて最適解として提示させていただきました。
今ある自分のpcで、見ている方を楽しくする放送を作りたい!
そう思ってくださる方はこの記事の内容を参考に、動画の設定を行っていただければ問題ないかと思います。
同時に、
もっときれいな画質でやりたい!
もっと滑らかな動きの動画を作りたい!
そういった方向けの動画像処理の基本から解説した記事を今後アップしていきますので、そちらと合わせてよろしくお願いいたします。
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